3月29日日曜日、松原混声は「つぶてソングの集い in ふくしまⅢ」に参加するために、福島市音楽堂を訪れました。
松原では何度も演奏している《つぶてソング》《決意》ですが、この地で、福島の方々に聴いていただけるというのは本当に特別なことです。この福島市音楽堂のある地域は、詩人・和合亮一さんにとっても青春時代を過ごされた場所だとか。そしてまさに今は、「私たちは鳥のさえずりを聴くだろう」に描かれた、冬から春に移り変わる季節。吾妻山の雪うさぎの季節です。
今回は、《つぶてソング》から３曲と、《決意》から第１曲「決意」と第５曲「私たちは鳥のさえずりを聴くだろう」を演奏しました。「決意」の演奏の前には、詩人・和合亮一さんにより「決意」の詩が朗読されました。和合さんの朗読をお聞きになったことがある方には良くわかると思いますが、これで会場の空気は一気に和合さんの詩の世界に引き込まれます。そこから、無声音で「フクシマ」と繰り返し囁くところから歌い出す松原混声。
福島に風は吹く
福島に星は瞬く
福島に木は芽吹く
福島に花は咲く
福島に生きる和合亮一「詩の邂逅」より
１曲目の「決意」を歌い終わったとき、まだこのステージにはもう１曲が残っていたのですが、客席から拍手とブラボーの声が湧き上がりました。後で聴かれていた方から、もう１曲あるから普通はここで拍手しないとわかってはいたけれど、素晴らしいと思った気持ちをどうしても共有したくなってしまった、と言っていただきました。実は演奏側としても、本来はこの後に２，３，４曲があってからの５曲目なので、続けて歌う前に一呼吸入れられたのはよかったのです。何よりも福島の方々にこんなに私たちの演奏を喜んでいただけたことに、胸がいっぱいになりました。演奏後のロビーでは、たくさんの方々から、とても感動した、東京から来てくれてありがとう、ぜひまた来てね、と声を掛けていただきました。
※ 松原混声の演奏会録音CDに、《つぶてソング第1集》《つぶてソング第2集》《決意》全曲が収録されています。詳しくはこちらをご参照ください。
松原混声合唱団: 第21回演奏会CD 《つぶてソング第2集》《決意》を収録
松原混声合唱団: 第20回演奏会CD 《つぶてソング第1集》を収録
終演後は交流会。他の出演者の皆さんといろいろお話して、歌も歌いました。写真は「あなたはどこに」の混声アカペラ版を披露する松原混声。
先生方もご一緒に集合写真。
「私たちは鳥のさえずりを聴くだろう」で活躍した鳥笛。
お昼ご飯は美味しいお弁当を用意していただきました！
美味しい物を食べるとテンション上がります(^_^)
